ニンニクの驚くべきパワー
人間がニンニクを利用するようになったのは、古代エジプト時代で紀元前3000年頃だといわれています。 そして、にんにくはシルクロードを通って中国に伝えられました。中国では「にんにくに勝る薬・食品は無い」といわれるほど珍重され、病気の予防や治療に活用されました。
日本では、日本最古の書物「古事記」や、最古の医学書「医心方」にも、ニンニクは登場しています。しかし日本の場合は、戦後になるまで薬用としてのわずかな利用にとどまっていたようです。
これは「ニンニク」という名前からも分かるように、 ニンニクという呼び名は、「忍辱(にんじょく)」が語源で、忍辱とは、仏教の「あらゆる困難に耐える、はずかしめをしのぶ」ということ。実は仏教では、ニンニクは精力がつき過ぎて修行の妨げになるとして食用禁止になっていたそうです。
~ニンニクの歴史①~
「にんにく」のおかげでピラミッドが建った!?労働者を支えたニンニク
約5千年前、2トン以上の石を300万個も積み上げ、20年以上の歳月をかけて造られたピラミッド。その内部には、建設に携わった人たちが食べていたと思われる「にんにく」の総量が記されていたそうです。 過酷な労働者のスタミナ源として「にんにく」を食べながら重労働に耐えていたことが分かります。 ピラミッドはニンニクの力によって建てられたと言っても過言ではないでしょう。
~ニンニクの歴史②~
薩摩藩士の参勤交代は「にんにく」が可能にした!?
江戸時代に、薩摩藩士が成し遂げた参勤交代。その距離なんと1600キロ、一日平均30キロを約50日間かけて鹿児島から東京まで歩いたんです。その薩摩藩士のパワーの源が「にんにく」たっだと言われています。薩摩藩士の強靭な体力や気力は、「にんにく」のおかげかもしれません。
~ニンニクの歴史③~
古代バビロニア空中庭園でニンニク栽培
紀元前600年頃の新バビロニア王国、ネブガドネザル2世が王妃アミュティスのために首都バビロンに建造した、といわれている空中庭園でニンニクの栽培が行われていたことを記述した粘土板が発掘されています。